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【シネマ時間 vol.10】のめり込み注意!? “演技派”揃いのミステリー映画3選

2018/01/31
アミューあつぎ
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アミューあつぎ映画.comシネマのプログラム・ディレクターが、様々なシーンにおススメの映画をピックアップ。ゆっくり、のんびり、映画についてお話ししませんか?

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こんにちは!アミューあつぎ映画.comシネマの神山です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。

ついに今回、vol.10を迎えることができました…いつも本コラムをチェックして応援してくださる皆様と、優しくご対応くださるnomaスタッフの皆様のおかげです!本当にありがとうございます!!これからも熱い気持ちでお届けさせていただきます!

さて今回は、「“演技派”揃いのミステリー映画」をテーマにお届けします。

映画の世界にのめり込めるかどうかは、やはり演じる役者さん(登場人物)の力量にかかる部分が大きいですよね。今回ご紹介する3作品は、色んな意味で登場人物の魅力にグイグイ引き寄せられる傑作揃いです。
ぜひ一緒にのめり込んでください!

『彼女がその名を知らない鳥たち』

©2017映画「彼女がその名を知らない鳥たち」製作委員会

15歳年上の男・陣治と暮らしながらも、8年前に別れた男・黒崎のことが忘れられずにいる女・十和子。不潔で下品な陣治に嫌悪感を抱きながらも、彼の少ない稼ぎに頼って働きもせずに怠惰な毎日を過ごしていた。ある日、十和子が出会ったのは、どこか黒崎の面影がある妻子持ちの男・水島。彼との情事に溺れる十和子は、刑事から黒崎が行方不明だと告げられる。どれほど罵倒されても「十和子のためだったら何でもできる」と言い続ける陣治が執拗に自分を尾け回していることを知った彼女は、黒崎の失踪に陣治が関わっていると疑い、水島にも危険が及ぶのではないかと怯えはじめるー。

不快…だけど目が離せないっ!

現実では絶対関わりたくないけどすごく見てみたい世界を覗ける、というのが映画鑑賞体験の楽しさの一つですよね。そういう世界を描いたら右に出るものはいない白石和彌監督と、嫌な女と不潔な男と鼻持ちならない男たちを見事に演じきることのできる最強の俳優が揃い、築き上げられたのが本作です。あー、物語もキャラクターも不快極まりないのですが、どうしても目が離せないんです。俯瞰しているつもりが、引きずり込まれてしまうんです。それくらい強い力をもった映画なんです!!
その不快感を「楽しませて」くれるのが、蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊といったメインキャストの実力だと強く感じます。まったく共感できない最低な人物達なのだけど、どこか目が離せない魅力を放っていて、結果、俯瞰して観ていたはずの観客自身が本作の世界で溺れてしまう…特に蒼井優演じる十和子のもつ得体の知れない哀しさには、そのパワーを強く感じます。
そして最後にくる「くそぅ、やられたっ!」というあの気持ちは、嬉しい悔しさというか…ある意味で映画鑑賞体験の最大の麻薬なのかも知れません(笑)。

予告動画

アミューあつぎ映画.comシネマにて2/17(土)〜3/2(金)上映!

「彼女がその名を知らない鳥たち」|映画.comシネマ

『ノクターナル・アニマルズ』

©Universal Pictures

アートギャラリーのオーナー、スーザン。彼女は夫と共に経済的には恵まれながらも心は満たされない生活を送っていた。ある週末、20年前に離婚した元夫のエドワードから送られた、彼の小説「夜の獣たち(ノクターナル・アニマルズ)」。スーザンに捧げられたその小説は暴力的で衝撃的な内容だった。元夫の精神的な弱さを軽蔑していたはずだが、小説の中に、それまでにない非凡な才能を読み取り、再会を望むようになるスーザン。彼はなぜ小説を送ってきたのか、まだ残る愛なのか、それとも復讐なのかー。

とてつもなく重厚な世界…これぞ総合芸術!

ファッション界の最前線で活躍を続け、『シングルマン』で映画監督としても高い評価を得たトム・フォード監督最新作は、冒頭からガツンとハンマーで頭を殴られるような、圧倒的な力強さをもった映像で心を鷲掴みにされてしまいます。綿密に紡がれた物語、こだわり抜かれた衣装(トム・フォードは使っていない!)、強烈な存在感を放つアート作品(すべて本物、監督が直接使用交渉したものも!)と、瞬きすることをためらってしまうほど見逃せないシーンばかりです。
そして何より主人公2人の演技がとてつもない!本を読んでいる姿だけで、息苦しさと感情の揺さぶりを観客の体にまで浸透させてしまうエイミー・アダムスの眼。一人二役でありながら、それぞれが直面する生々しい痛みを観客に味わわせてしまうジェイク・ギレンホールの表情。2人が感じるとてつもない孤独を受け止めるだけでも、かなり辛い鑑賞体験になってしまうかも知れません。
2017年ベスト映画と評する声も多い本作は、映画が総合芸術であることを実感させてくれます。でも、だからこそ、疲れ切ることを覚悟でご鑑賞いただくことをオススメします(笑)。

予告動画

アミューあつぎ映画.comシネマにて3/10(土)〜3/23(金)上映!

「ノクターナル・アニマルズ」|映画.comシネマ

『私が殺したリー・モーガン』

©2016 Kasper Collin Produktion AB

「ジャズ史上最悪の悲劇」と言われる、天才トランペッター、リー・モーガン殺人事件の知られざる真相に迫るドキュメンタリー。1972年2月深夜、イースト・ビレッジのジャズ・クラブ「スラッグス」でリー・モーガンが射殺された。引き金を引いたのはリーの内縁の妻ヘレン・モーガン。
18歳で名門ブルーノート・レコードからデビューし駆け上がったスターダム、ドラッグでの転落、ひと回り歳上の女性ヘレンとの出会い、そしてミュージシャンとしての再起…。天才トランペッターの途は33歳でなぜ閉ざされたのか?ヘレン・モーガンが最晩年に残した唯一のインタビューに友人や関係者たちの証言を加え、悲劇の真相に迫っていく。

ドキュメンタリーだけど、だからこそ

ジャズに限らず、スターダムを駆け上がってドラッグで転落して命も落としてしまうミュージシャンは何人もいて、その物語はいくつも映画化されてきました。でもリー・モーガンの場合は、少し違うんですよね。ドラッグに溺れてしまった彼を救い、ミュージシャンとして再起させた女性がいたのです。それがヘレン・モーガン、33歳のリーを射殺した張本人です。
ドラッグに溺れる恋人のキャリアも人生も救った自らの手で、命を奪ってしまった―――何とも矛盾しているように聞こえるこのお話。しかしヘレンは誰よりも深くリーを愛していました。そして料理上手でとても素敵な女性であったことは当時の音楽仲間達が証言しており、ヘレンの肉声からもその人となりが想像できます。だからこそ、リーの死が恐ろしいほどの悲劇だったのだということが、痛いほど伝わってくるのです。この“痛み”を伝えるのが、何よりヘレン本人の語り口。テープから伝わってくる彼女の肉声は、大女優が演じようとしても演じられるものではない、深みと膨らみを持っていました。というわけで、ドキュメンタリーですが敢えて今回ご紹介しました…ラストは“必聴”です!

予告動画

全国の映画館で順次公開!

私が殺したリー・モーガン公式WEBサイト

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いかがでしたか?

今回はテーマを「ミステリー」としましたが、少し悩みました。映画には様々な要素が入っていて、作品のジャンルはきっちり定義づけられるものでもないのでは…という気持ちになったのです。ご紹介した3作品も、ラブロマンスやホラー、ブラックコメディなんていう捉え方もできますよね。

さらに「ミステリー」というジャンルは、主に「謎解きを主題として描かれるもの」を指すと捉えられますが、実はまだ普遍的な定義が存在していないようなのです。今回ご紹介した作品たちも、謎解きを主題としているわけではないけれども、表現するなら「ミステリー」だよなぁ…と思ったり。

今後もまだまだ勉強が必要だなぁと思った次第ではありますが、たくさんの要素が詰まったものが映画でもありますし、あまり細かいことにはとらわれずに、2018年も沢山のステキな映画をご紹介させていただきたいと思います!
今年もどうぞよろしくお願い致します☆彡

それでは今回も、最後は大尊敬するお二人の映画偉人の言葉で…
映画って、本当に良いものですよね。
さよなら、さよなら、さよなら!

 

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アミューあつぎ映画.comシネマ副支配人、プログラム・ディレクター。映画も、三度の飯もデザートもお酒も大好きです。厚木を拠点にした「地域共生型映画館」という新しいスタイルの映画館づくりに奔走中。

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