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【シネマ時間 vol.9】一筋縄では行かない!?若き逃避行映画3選

2017/12/28
アミューあつぎ
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アミューあつぎ映画.comシネマのプログラム・ディレクターが、様々なシーンにおススメの映画をピックアップ。ゆっくり、のんびり、映画についてお話ししませんか?

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こんにちは!アミューあつぎ映画.comシネマの神山です。
いつもお読みいただだき、ありがとうございます。

今回は「ティーンエイジャーが主人公の逃避行映画」をテーマにお届けします。

青春映画のキーワードがたっぷり詰まった個性的で瑞々しい作品たちです。主人公と一緒に色んな世界を飛び越えたら、何が見えてくるでしょうか…。

 


『パーティで女の子に話しかけるには』

©COLONY FILMS LIMITED 2016

パンクでアナーキーな恋の逃避行!

パンクなのに内気な少年エンは、偶然もぐりこんだパーティで、反抗的な瞳が美しい少女ザンと出会う。どうやら彼女は外国から来た旅行者らしい。大好きなセックス・ピストルズやパンクファッションの話に共感してくれるザンと、たちまち恋に落ちるエン。だが、ふたりに許された自由時間は「48時間」。実はザンは遠い惑星からやってきて、仲間と共に自分の星に帰らなければならないのだ。大人たちが決めたルールに反発したふたりは、危険で大胆な逃避行に出るのだがー。

こちらは、とっても素直でエネルギッシュな”恋の逃避行”!でもどこから逃げるかというと、「自分の惑星」から。しかも2人を結びつけるのは「パンク」!う~ん、ぶっ飛んでいますね(笑)。『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督が、このぶっ飛んだ世界をとっても魅力的に描いてくれています。強烈に惹かれあって、小さな街の中で逃避行するエンとザンのパワーに夢中になってしまうこと間違いなしです!
そして忘れてならないのが、パンクの母的存在として登場するニコール・キッドマン!「えっ、これがニコール!?」というくらい、いつもの彼女のイメージとは全く違うハジけた姿(しかも50歳!)にご注目ください!
物語だけでなく、こだわり抜かれた音楽やファッションからは、監督の並々ならぬパンクスピリットが感じ取れます。「はみ出し者を受け入れてくれる、僕にとって欠かせないもの、そして逃避できる場所がパンクなんだ」と語る監督。本作がぶっ飛んでいながらも愛にあふれた優しい作品になっているのは、そんな監督のパンク愛があるからこそ、なのだと思います。

予告動画

全国の映画館で大好評上映中!

「パーティで女の子に話しかけるには」公式WEBサイト

『サーミの血』

©2016 NORDISK FILM PRODUCTION

ひとりの少女の、信念の逃避行

1930年代、スウェーデン北部のラップランドで暮らす先住民族、サーミ人は差別的な扱いを受けていた。少女エレ・マリャとその妹ニェンナは、親元を離れサーミ語を禁じられた寄宿学校に通っていた。エレ・マリャは成績も良く進学を望んだが、教師から「あなた達の脳は文明に適応できない」と告げる。そんなある日、エレ・マリャはスウェーデン人のふりをして忍び込んだ夏祭りで都会的な少年二クラスと出会い恋に落ちる。彼女は咄嗟に「クリスティーナ」と名乗り、ニクラスを頼って列車で街に出るー。

今回ご紹介する作品の中では、一番重いテーマかも知れません。サーミ人である自分の家族、故郷を捨ててスウェーデン人として生きる道を選んだ少女の物語です。所々に出てくる、サーミ人が「劣等民族」として受ける差別のシーンは言葉には表せない辛さがありますが、母親に「見世物のような暮らしは嫌だ」と言い放つ主人公エレ・マリャの力強さは揺るぎなく、大きな瞳には吸い込まれそうになるくらい引き込まれました。
アマンダ・シェーネル監督は、自身の祖父母をはじめとした年配のサーミ人の多くが、自らのルーツを捨ててスウェーデン人になった姿を目の当たりにして育ち、「自分の過去を捨てたサーミ人は、本当の人生を送ることができたのだろうか」という疑問を持ったそう。そこから生まれたこの物語は、決して「遠い北欧の話」として受け止めてはいけない気がしてなりませんでした。
ちょっとハードルが高いかも…と思われるかも知れませんが、決して観づらい作品ではありません。美しい北欧風景や素敵な民族衣装も堪能できる少女の冒険譚、きっとお楽しみいただけると思います☆

予告動画

アミューあつぎ映画.comシネマにて2018/1/6(土)~1/19(金)上映!

「サーミの血」|映画.comシネマ

『星空』

©HUAYI BROTHERS MEDIA CORPORATION TOMSON INTERNATIONAL ENTERTAINMENT DISTRIBUTION LIMITED FRANKLIN CULTURAL CREATIVITY CAPITAL CO., LTD ATOM CINEMA CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED

静かに寄り添う少年少女の逃避行

欣美(シンメイ)は孤独な13歳の少女。両親との間にも大きな溝がある。父と母の関係は行き詰まり、彼女は幻想の中に逃げ込むしかなかった。唯一の心の支えだった、幼い頃に一緒に過ごした山小屋に住むおじいさんが亡くなり、ついに居場所がなくなったと感じていた彼女は、スケッチブックを抱えた転校生、宇傑(ユージエ)に出会う。子供と大人の世界の真ん中、ともに心に傷を負い、孤独を感じていた少女と少年は旅に出る。この世で最も美しい星空を見るためにー。

原作は、台湾の国民的人気絵本作家であるジミー・リャオの同名ベストセラー絵本。映像化にあたり、丁寧に丁寧に画づくりされたのだろうということが分かる美しくファンタジックな世界観に、まず感動を覚えずにはいられません。欣美が逃避する幻想世界に現れる青いゾウや火を噴くドラゴン、欣美一家の住む家、おじいさんの住む山小屋、そして究極的に光り輝く星空と、現実世界と幻想世界が入り混じったような美しい映像は必見です。
そして、とにかくもう主人公2人がとってもキュートなんです。孤独で切ない姿に胸を締め付けられるのですが、同時にその可愛らしさにキュンキュンが止まらなくなります…この2人を観ているだけで心が満たされると言っても過言ではないです(こんなカップル、なかなか描こうとしても描けないですよ)!この逃避行が永遠に続いてくれれば良いのに…と思うくらい、ずっと見つめていたくなる後半の2人の冒険シーンは、映画館のシートにどっぷり沈んでしまうような感覚になるほど、深~くこの世界に入り込んでしまいました。ぜひ映画館で、この感覚を味わっていただきたいです!

予告動画

アミューあつぎ映画.comシネマにて2018/2/10(土)~2/23(金)上映!

「星空」|映画.comシネマ

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いかがでしたか?
雰囲気は全然違う3作品ですが、全てから底知れないエネルギーが放たれています。
それはやっぱり“十代のパワー”なのでしょうね…(羨ましい)!

私にとっては映画の世界こそが究極の逃避行先。逃げ出したくなったら、まず映画館に飛び込みます(笑)。映画を介して出会った新しい価値観が、現実世界に戻るときには強い後ろ盾になっている気がするのです。映画は何よりも大きな味方なのだと思います。

もうすぐ2017年も終わりを迎えますね。
今年、本コラムをお読みいただいた皆様に心より感謝申し上げます。
2018年も、さらにたくさんの魅力的な映画をご紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します!

 

2017年も、最後は大尊敬するお二人の映画偉人の言葉で…
映画って、本当に良いものですよね。
さよなら、さよなら、さよなら!

 

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noma ライター

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アミューあつぎ映画.comシネマ副支配人、プログラム・ディレクター。映画も、三度の飯もデザートもお酒も大好きです。厚木を拠点にした「地域共生型映画館」という新しいスタイルの映画館づくりに奔走中。

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