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Chalk artでsmile!〜Hiroo’s Chalkart〜

2018/10/10
アート
住まい・暮らし


こんにちは。本が大好き、satoです。
季節はすっかり“秋”ですね。
私にとっては“読書の秋”です。
皆さんは何の秋でしょうか。

さて、今回のお話は“芸術の秋”のお話です。
“芸術の秋”なんて言葉を聞くと、ちょっぴり敷居が高そうに感じるかもしれません。
でも自分の指も道具にして、どこか懐かしい匂いにつつまれていると、そんな心配はどこかへ引っ込んで、ついつい夢中になってしまうはずです。
“芸術”ってもしかしたら、そう難しいものではないのかもしれません。
きっと“楽しい”という純粋な気持ちが入口なのかも…

あこがれ

楽しみにしていたのに、ちっとも楽しめなかった。
気分はブルーというよりグレーだ。
つい一時間前まで、久しぶりに学生時代の友人に会っていた。
「コーヒーが冷めちゃうよ…」なんて私の心配をよそに、彼女の話は尽きなかった。
新しく決まった仕事の話、趣味の話、家族の話…。
「もぉ、大変~」というわりには、全身から金色のキラキラしたものが溢れていた。

何もない自分がどんどん萎んでいく。
それでもなんとか笑顔を作りながら、私は彼女の肩越しに見えるカラフルな看板を見つめていた。
というよりも、目を奪われていた…の方が正しいかもしれない。
黒いキャンバスから、今にも飛び出してきそうな文字やイラスト。
それは彼女のキラキラよりも、何倍も何倍もキラキラしていた。
「かわいかったなぁ…」
電車に揺られながら、さっきの看板がくっきりと頭に浮かぶ。
グレーな気分を紛らわそうと、スマートフォンで“カフェ 看板”と検索してみる。
すると、おしゃれな看板が色々と出てきた。
「へぇ…」
画面を次々とスクロールしていると、ふと指が止まった。
「これ、さっきの…!!」
“チョークアート”という言葉が飛び込んできた。
さらに調べてみると、近くにチョークアートを教えてくれるところがあるらしい。
「こんなかわいいのが描けたら楽しいだろうな…」
私はドキドキしながら問い合わせメールをしてみることにした。

チョークアート

相鉄線かしわ台駅から徒歩10分。
誰もが目を引く鮮やかな看板のお店、“Hiroo’s Chalkart”さん。

こちらでチョークアート初体験をしてきた。

チョークアートとは、専用のブラックボードにオイルパステルを使って描くアート。
イギリスからの移民と共にオーストラリアに渡り、元々はチョークで描かれていたものがオーストラリアの看板職人によって、よりカラフルでアーティスティックな現在の形になったそうだ。
そのチョークアートを教えてくれるのは、先生の山田浩さん。
女性が大多数のチョークアートの世界では珍しい男性の先生だ。

今回挑戦するのはこちらの作品。

上のお手本を見ながら下のイチゴに色を塗っていく。
思わず触れたくなるようなみずみずしいイチゴ。
果たしてこんな立体的にできるだろうか…。
ドキドキしながら、いざ挑戦です。

いざ!!チョークアート初体験。

使用するのはクレヨンのようなこちらのオイルパステル。

なるほど、お店に入ったときの懐かしい匂いの正体は、このオイルパステルだったのか!
ふと子どもの頃、夢中で絵を描いていた自分が頭に浮かぶ。
さぁ、気を取り直して…。
まずはアウトラインをぐるりとなぞり、そして全体を塗っていく。
緊張もあり、手の動きがぎこちない。

「もっと下の黒が見えなくなるように塗って大丈夫ですよ」と先生。
ちょっと控えめだったようだ。
勇気を出して、グリグリグリ。
次は光が当たっている部分に白を重ねる。
グリグリグリ。
まだドキドキがおさまらない。
グリグリ、ドキドキ…
「うん、いいですよ」
その言葉に少しドキドキが小さくなった。
ハートの部分に黄色と白が塗れた。

さらにハートの下の部分に茶色を塗ったら、指の腹で色と色の境目を馴染ませていく。
ぺっとりとした感じが懐かしい。
「ん、案外力がいる…」
親指の力も借りながら、三色が仲良くなるように馴染ませる。
時々指を拭きながら作業をしていると、なんだか一端の画家になったみたいだ。
イチゴも同じ要領で塗り、指で三色を一つに繋げていく。

イチゴのへたの細かい部分が難しかったけれど、仕上げに輪郭を整えてサインをすれば完成だ。

「おぉ!私にもこんな立体的にできた!」
初めてにしては我ながら上出来、大満足だ。

目を惹かれて…

棚やテーブルなどの内装もご自身でやられたお店の中には、カラフルでかわいい作品がたくさん。

中には、白と黒のかっこいいものもある。

動物たちは今にも動き出しそうだし、コーヒーやケーキからはいい香りが漂ってきそうだ。
パフェは「早く食べなきゃとけちゃう!」と、ついスプーンを用意したくなる。
単純に「こんなに上手でいらっしゃるんだから、昔から絵が得意だったのでは?」と思ってしまうが、「絵なんて全くやったことなかった」というから驚きだ。
元々別のお仕事をされていた山田さんは「何かやりたい!」と探していたときにチョークアートを見つけ、目を惹かれるままチョークアートの世界へ飛び込んだ。
前職から看板の大切さを痛感していたこと、教える仕事をしていたことなどの要因もあり、怒濤のように次々と資格を取得。
このかしわ台でオープンをしたのは2015年のことだ。
お話を伺っていると、チョークアートへの情熱が全身からビリビリと伝わってくる。
そこから、どこか生きにくい現代社会の風潮や学校教育について、老後の生き方、さらには海老名をアートで活気づけたいという計画までどんどん話題が発展し、こちらまでワクワクしてしまう。

チョークアートの魅力

中でも共感したのは“手書きの良さ”についてだ。
パソコン一つで安くて、速くて、手軽に何でもできてしまう今、それらに比べると高額で、時間も手間もかかる手描きはどうしても理解されにくいという。
そういえば、大学のレポートも手書きよりパソコンの方が点数が高くて、その差はなぜだろうと思ったりもした。
私自身、子どもの頃から絵を描いたり細々と何かを作ることが好きで、未だに年賀状は手描きだ。
時々誰かに「こんな物を作ってほしい」と頼まれたりすることもあるのだが、手描きには必ず作り手の人柄やあたたかみがあると信じているし手間がかかる分、想いもこもっていると思う。
ただ、“安い・速い・簡単”の三拍子に“手描きの良さ”が埋もれてしまうことに、本当に悔しさを感じたこともあった。

「この“良さ”をわかってもらうため、チョークアートの価値を上げるためには、認知してもらわなければならない。閉鎖的にならず、もっと広めていきたい。こんなに手軽で奥深いものはないですから!」
と山田さんは話す。
現在、その言葉通り日本でもっとチョークアートをひろめるべく、チョークアートの生みの親である“モニーク・キャノン”さんとのプロジェクトに奮闘中だ。
来春には、日本で初開催となるモニークさんの個展も予定している。

未来は明るい!

「毎日チョークアートのことばかり考えています。やりたいことがたくさんある。」と山田さん。
一方で、来年小学6年生になるお子さんとの時間も大事にしたいと話す横顔には、優しいお父さんの一面を垣間見た気がする。

「目標は必ず達成してきたんです!」とキラキラした瞳で力強く前を見つめる山田さん。
その言葉に、チョークアートの未来は明るいと確信したのは、私だけではないはずだ。
山田さんの見つめる先には、きっとカラフルな世界が広がっている。

心のキャンバス

帰り道、つい嬉しくなって、バッグからできたてほやほやのイチゴを取り出してみた。
光にかざしてよくよく見てみると、所々はみ出している。
「あぁ~」
思わず声にならない声がもれ、吹き出してしまった。
「まぁ、これも“味”ということで!」
そう自分に言い聞かせながらイチゴにそっと指を伸ばした。
「あ…」
中指に先ほどの赤色が残っている。そんな自分がなんだかおかしくて、また笑ってしまう。
「まぁ、これも“私”ということで!」
ついこの間までグレーだった心に、新しい色が重ねられた気がする。きっと、それは、白。
真っ白のキャンバスに何色を描こうか。ちょっとぐらいはみ出したって構わない。
そう思えばワクワクする。
「よし、私も何かおもしろいこと見つけるぞ!」
中指を鼻に近づけてみる。
ふわりとパステルの懐かしい匂いが鼻をくすぐる。
中指の赤色、もう少しそのままにしておこうかな…

最後に…


今回は30分の無料体験をしてきましたが、他にも体験コース・おけいこ体験コース・おけいこコース(大人・キッズ)・看板・メニューボードコース・さらにはプロコースもあります。
詳細はHiroo’s ChalkartさんのHPをご覧ください。

【Hiroo’s Chalkart】
住所:海老名市上今泉5-20-21
定休日:水曜日・第1、3日曜日
mail:info@hiroos.jp
TEL:046-240-1830/090-2412-7542
Hiroo’s Chalkart HP

noma ライター

sato

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