こんにちは、ゆうたです。
海老名市は奈良時代に相模国の国分寺が置かれたり、古墳が見つかる等歴史のある街です。
その海老名市の歴史を語る上で欠かすことができないのが「有鹿神社」です。
特に海老名市民にとっては馴染みがあるのではないでしょうか?
今回は、有鹿神社禰宜の小島さんにお話を伺いました。
有鹿神社とは
有鹿神社は相模国最古という非常に長い歴史を持つ神社です。
927年に醍醐天皇により編纂された「延喜式」内で記録された神社を「延喜式内社」といいます。
その数は全国で2861社にのぼりますが、神奈川県下相模国には13社記録され、これらを「相模十三社」といいます。
その1つに数えられているのが、ここ有鹿神社です。
神社が好きな方は、相模十三社めぐりとして有鹿神社に訪れる方もいるそうです。
この相模十三社めぐりについてのパンフレットも配布されています。
また、2015年10月に放送されたテレビ東京系列の番組「出没!アド街ック天国」の海老名特集にて、街のスポットランキングで有鹿神社が3位にランクインしました。
この放送後、有鹿神社を訪れる方が増え、反響があったようです。
神に祈りを捧げる「拝殿」
本殿の神様に祈りを捧げる場所がここ、拝殿です。
日々、参拝者が神様に向かって手を合わせます。
今回はこの拝殿内を案内していただきました。
大きな龍の絵に圧倒!
有鹿神社のシンボルと言っても過言でないのが、本殿を拝む拝殿の天井に描かれた龍の絵です。
この絵は万延元年(1860)に、藤原隆秀が描いたものです。
海老名市からその価値が認められ、重要文化財としても認定されています。
小島さんによると、拝殿の床に寝そべって鑑賞するのがオススメとのことです。
動物の彫刻が印象的な本殿
拝殿の奥にたたずむのが、有鹿神社の本殿です。
本殿は江戸時代初めに建てられ、当時は外に出ていましたが、明治以降に覆殿により覆われ現在の姿となりました。
本殿は室町様式による朱色の外観に、黄色い花や鳥、象、龍、獅子などの彫刻が施され、細かいところまで見所があります。
黄色い花の彫刻が本殿のいたる場所に掘られています。
こちらは象の彫刻です。象を見たことのない方により彫刻されたため、あごの形が実際よりもがっしりしています。
花の彫刻と並ぶように設置された獅子の彫刻です。
こちらは龍の彫刻です。手の仕草が可愛らしいです。
本殿の扉の前には鏡があり、この鏡を通して神様を感じるとされます。
この辺りは地盤が強く、大正時代に発生した関東大震災でも壊れることはなかったそうです。
近年再建された手水舎
有鹿神社の参拝者が、身を浄める場所が手水舎です。
実はこの手水舎は2012年の台風の際に、境内の大木が倒れたことにより破損していまいました。
その後、再建され今の姿となっています。
台風時に倒れた大木の切り株は現在では、花壇として整備されています。
大きな切り株で、非常に大きな木であったことが想像できます。
祭祀ついて
有鹿神社では以下の祭祀が行われます。
水引祭 | 有鹿神社の本源は「水引祭」にあります。この祭りは、神奈川の要である海老名の「本宮」から、相模原の「奥宮」に至り、世の人々の新しい生命・活力、つまり「有福玉」をいただくものです。 現在、4月8日、6月14日、12月20日にこの祭りを執り行います。 |
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例大祭 | 水引祭に由縁りのある7月14日に、宵宮・本宮と2日間にわたり行われます。 その他、1月1日の歳旦祭、2月3日の厄祓大祭(節分祭)、2月17日の産業祈願祭(祈年祭)、11月23日の産業感謝祭、12月31日の大祓祭・年越祭等を行います。 |
こちらは2016年4月8日に実施された水引祭の様子です。
こちらは2017年7月8日・9日に実施された例大祭の様子です。
2日目に御神輿やこども神輿がでて、お昼から夜まで盛り上がります。
こちらは例大祭の動画です。
祈祷案内について
有鹿神社では様々な祈祷が行われています。
希望される方はあらかじめ電話での予約が必要となります。
社頭祈願 | 有鹿の森で「ご神気」をいただきます。 ☆安産祈願、初宮詣、七五三祝、十三参り、結婚式 ☆合格祈願、学業成就、必勝祈願 ☆厄除、年祝、方位除 ☆家内安全、病気平癒、喪の祓 ☆人形・筆感謝祭 ☆交通安全、自動車清祓、商売繁盛 |
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出張祭 | どのような場所でも「清らかな場」を生み出し、「ご神気」をいただけます。 ☆地鎮祭、工事安全祈願、家屋・井戸感謝祭、上棟祭、竣工祭、家屋清祓 ☆工場安全祈願、工場設備清祓 ☆神棚や稲荷社の勧請・遷座・廃祀、例祭 |
相談 | 命名・相性・方位・運命等、諸事万端にわたる相談。 お有鹿様の「ご神示」をお招きし、厄難や穢を水と流します。 |
神社からオルゴールのメロディーが!?
有鹿神社では、通常の神社としての行事だけでなく、小島さんが考案したイベントも実施されています。
その一つが「オルゴールの会」です。
これは2015年の9月頃から実施されたイベントで、月に1回実施されてします。
小島さんがコレクションされているオルゴールを神社に集めてメロディーを流し、神様と一緒に楽しむことを目的としています。
それ以外にも、ホームプラネタリウムを鑑賞する会、カルタ取り、チョコレートを作る会、巫女さん体験、テントをはりみんなでチーズフォンデュやチョコレートフォンデュを楽しむインドアピクニック等様々な取り組みで有鹿神社に賑わいを生み出しています。
こちらは2016年5月25日に実施されたインドアピクニックの様子です。
神社でありながらファンタジーな空間が演出されています!
イベントの情報は禰宜小島さんによるTwitterにて告知されます。
気になる方は要チェックです!
ぴこぴこぴ〜ん〜🐙🔊
連休明けのお昼前におしらせです〜🔊明日13:00より有鹿神社で3月の自鳴琴楽奉納祭を斎行します〜🐙🔊
社殿にて月次祭の後、社務所でオルゴールを聴きながらチョコを作ったり納豆チョコを食べたり油揚げチーズフォンデュしたり、節操ない感じです〜🐙🔊— 有鹿(あるか)神社 【公式】 ⅴ (@arukajinja) 2016年3月22日
神社の歴史を学ぶ「有鹿学会」
それだけではありません。
最近では、宮司による神社の歴史について学べる有鹿学会が2~3ヶ月に1回のペースで実施されています。
前回は歴史が好きな方が10人程参加され、同イベント後もオフ会が実施され盛り上がったそうです。
実施日は、有鹿神社のTwitterで告知され、また境内にも情報が掲示されます。
参加されたい方は情報をお見逃し無く!
有鹿学会 分科会の開催
日時 5月15日13時より17時までの間(直会含む)
内容 ①有鹿神社の由緒の総括
②個別発表(発表者募集中)持参 ノートとペンor筆
参加費無— 御蔭&有鹿の杜 (@mikagenomori) 2016年3月26日
最後に
ここまで、有鹿神社を紹介させていただきましたが、いかがでしてでしょうか。
長い歴史、様々なイベントなど他の神社にはない魅力ある要素が詰まっている、それが有鹿神社です。
皆様も是非、有鹿神社に足を運んでみてください!
アクセス
神奈川県海老名市上郷1ー4ー41
電話046-234-4763
小田急小田原線・厚木駅より徒歩約10分
JR相模線・厚木駅より徒歩約10分
JR相模線・海老名駅より徒歩約15分
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