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みんな笑顔になるクッキーを作りたい

【特集:わたしたちの未来はここからだ!】

2021/02/15by Kanahoshi編集部

2021年2月公開の記事です。施設の最新情報をご確認ください。
お菓子作家/菓子工房えん代表 えん93さん
繊細でキュートなオリジナルのアイスボックスクッキーが国内外のファンに支持されている人気のお菓子作家。
3冊の著書はどれも写真付きの工程がわかりやすく丁寧と評判。
クッキーレシピが絵本になった最新著書「親子で作るお菓子のレシピ クッキーの絵本」は、見ても作っても楽しめる1冊です。

フリーペーパーvol.9の特集 わたしたちの未来はここからだ!では、「軸」「芯」を持って活躍する女性にスポットをあて「未来のあなたのヒントになる」そんなお話を伺いました。

原点は 子供たちのために作った安心安全なおやつ

二人目の出産後専業主婦をしていた時期があったんですけど、安心安全なおやつを食べさせたいという思いで子供達に毎日おやつを作っていました。
これが今のお仕事に繋がっていると思います。
お菓子作りは小学生の頃から大好きで、両親が共働きだったので自分で好きなおやつを作ったりしていました。
遊びに来たお友達にふるまうと喜んでくれることがすごく好きでしたね。
当時はクッキーを可愛く作るためには型抜きを使うのがメインだったんですけど、型を抜くときにクマの腕がもげたり、細いパーツだけ焦げてしまったり、そういうもどかしさがあって。
型抜きを使わないで可愛く作る方法はないかと考えて、型の必要がない金太郎飴式のアイスボックスクッキーを作るようになりました。

レシピサイトから人気にになった “クマ彦 “

2014年にレシピサイトcookpadに “クマ彦” のレシピを投稿したら人気になって、たくさんの方が作ってくれたんです。
そんな中、作ったクッキーをInstagramにUPしてくれている人が多いということを知って。
当時、私はInstagramをやっていなかったんですけど登録しないと、いいねやコメントが出来ないんですよね…。
みなさんに「作ってくれてありがとう」ということを伝えたくて、2016年頃Instagramに登録をしました。
せっかくだからいろいろ投稿してみようと思って、クッキーの写真をUPするようになりました。
えん93Instagramより:@en93.kitchen
当時、クッキーを焼く前の金太郎飴状の写真を投稿されてる方っていなかったんですよ。
私はこの焼く前の形がすごく可愛い!と思って。
その形での投稿が みなさんに共感していただけたというか、いいねって思ってくれる人が多かったんだと思います。

イラストから生まれるキャラクターがお菓子に


絵を描くことも大好きで、物心ついた頃にはもう好きだったと思います。
お菓子のキャラクターも、まずはイラストで描くことがほとんどですね。
以前、私が描いたイラストをカレンダーやポストカードにして子供の幼稚園のバザーに出していた時期があったんですけど “クマ彦” は、その時に書いていたイラストのキャラクターなんです。

イラストをお仕事にしたいと思ったこともあったんですけど、お仕事にすると辛くなってしまう時があって、その時に「絵を仕事にするのはもしかしたらダメかも…」と思ったんです。
趣味として楽しく描いていられるのがいいなって。

マイナスをプラスにかえていく

出産後に勤めた職場で、働く上で女性の立場が厳しい状況に置かれているということを強く感じていました。
母親がフルタイムで働くのを見て育ったので、自立したいという気持ちはずっと持っていたんですよね。
いろいろな経験をする中でも「一見マイナスと思えることも自分でプラスにかえていく努力をする」と決めていて。

実際に他人にとってはマイナスと感じる出来事も、私にとっては経験できたことがラッキーだったなと思えることが多いんです。その経験がなかったら、今私のまわりにいてくれる人もお仕事もないんですよね。
書籍の出版などのお話をいただけることも、人との繋がりと運がすごくいいなと思っています。

コロナ渦で固まった気持ち

小さな菓子製造の工房を作って、2020年12月からオンラインでクッキーの販売を始めました。
以前から『売ってもらえませんか?』というお声を多くいただいていて。
でも、自宅のキッチンで作ったものは販売できないので、どういうふうにしたらいいかなと考えていたのですが、一昨年、起業スクールに通って、去年は準備をしていました。
コロナとは関係なく進めていたのですが、このコロナ渦で「改めて気持ちが固まった」というのはあります。
今のこの状況で「自分に何ができるかな」と考えたときに、みなさんが私のクッキーで『笑顔になる』『元気になる』と言ってくださって。
こういう世の中なので、元気になってくれる人、笑顔になってくれる人がいたらいいなと思います。

いつか店舗を持ってお客さんの生の反応を見たい

いずれは店舗にしたいという気持ちはあります。
今はまず工房のみのオンラインショップでスタートするんですけど、一番下の子が高校生になるまでは 一緒にいられる時間を大切にして、その後 店舗オープンに向けて取り掛かっていきたいなと思っています。
クッキーを作った方からちょっとしたエピソードを添えて感想をいただけるのが嬉しくて。
『子供を元気づけるために作りました』とか『クラスのお友達と仲良くなるために作りました』とか、そういうことのために “クマ彦” を作ってくれる方が本当に多くて。
誰かの役に立ててるのかなと思うとすごく嬉しいんです。
そういう方たちの声を生で聞きたい、ワクワクしている表情とか、購入してくれるお客さんの反応を目の前で見たいというのが、店舗を持ちたい一番の理由ですね。
コロナが落ち着いたらマルシェなどにも出店したいなと思っています。

頑張った自分へのご褒美

ゆっくり緑の中で過ごすことが 私にとってのご褒美です。
ピクニックが大好きで、公園や植物園のある公園とかに行くことが多いです。
植物の色合いや、自然が生み出した葉っぱや幹の模様とか、そこからインスピレーションを受けることが、すごく楽しいんですよね。

えん93さんの必需品・手帳とペン


ピクニックに行くときも、イラストやアイデアを書き留めるための手帳とペンは持って行きます。
ノートを忘れた時はレシートの裏に描いたりしています(笑)

SHOP INFO

オンラインショップ 菓子工房えん

ファン待望のオンラインショップがスタート!
販売曜日:木曜・土曜
20:00から数量限定販売中。

URL:https://www.kashikoboen.com

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