皆さん、こんにちは。
まもなくやってくるクリスマスの準備に、人々は大忙しのニュージーランド(NZ)から、ミア・フィールズです。
NZ流クリスマスの過ごしかた
日本のクリスマスといえば、クリスマスイブに恋人や友人、家族と過ごすイベントとして盛り上がっていますね。
ですがNZでは、クリスマスイブではなく、25日のクリスマス当日が一年の内で最も大切な日と言っても過言ではありません。
この日は遠く離れて住んでいる家族や親戚が、それぞれの場所から帰省したり集まったりして家族でお祝いをする日です。
日本でいうお正月のような感じでしょうか。
そして南半球のNZは、真夏のクリスマス。私は何年住んでも、この「真夏」の雰囲気には未だ慣れず…。汗
こちらでは、早くも10月からクリスマス商戦がスタート。11月から本格化し、キウイ達(NZ人の愛称)はプレゼントや食事の準備など、当日まで慌ただしい日々を過ごします。
あの商品が、1年で一番売れる季節
随分と先の方まで並んでいるこの棒状の商品、何だかおわかりですか?
実はこれ、包装紙です。最近でこそ、お店によってはプレゼント用に包装サービスをしてくれるところも増えてきましたが、基本的にNZでは商品を購入後、自分達でラッピングをします。
ですので、包装紙はキウイにとってマストアイテム!家族一人一人へのプレゼントを用意し、何が入っているか見られないようこっそり隠れて包んだ後、それをクリスマスツリーの下に置いておきます。
そして25日の朝、みんな揃ってプレゼントを開封します。家族の人数が多ければ多いほど、出費がかさむ…。プレゼントを一つずつキレイに包装しても、日本人のように丁寧に開封するのではなく、ビリビリ大胆に破って開けるのがキウイ流。
キウイのプレゼント事情
定番プレゼントの一つといえば、
チョコレート。いろいろな種類のチョコレートが個包装されて入っている、キャドバリー社の「Roses」は定番中の定番。
普通の箱入りチョコに見えますが、しっかり1キロ入っています。
こちらもキャドバリー社のチョコボックス。
日本のようにお中元やお歳暮のしきたりはないですが、クリスマスの時期になると、一年お世話になった方達や会社へのギフトとしてもよくチョコレートを贈ります。
これはほんの一部で、ブランドごとに陳列されたチョコが何列にもわたって並びます。
子供達のお楽しみ、チョコレートのアドベントカレンダー。
12月1日から25日までの日付が書かれた箇所を毎日一つずつ開け、中に入っているチョコレートを食べていきます。
オールブラックスのアドベントカレンダーも、もちろんありますよ〜♪
1890年から今も変わることなく愛され続けている、老舗お菓子会社のクッキー詰め合わせ。
この時期にしか手に入らないスペシャルボックス&こちらも1キロサイズ。
キウイ達が、小さい頃から食べて育ったクッキーの数々が一箱に集結。
ジャムやビスケットに調味料など、さまざまな商品を詰め合わせたバスケットも定番ギフトです。
毎年何を贈ろうかと本当に悩むクリスマスショッピング。
ワイン好きやパーティーをよくする家族にはクラッカーの詰め合わせを。
NZの子供達は、学校で食べるランチやおやつにもクラッカーを持って行きます。
クリスマスといえばジンジャークッキー。
NZではこの時期だけに限らず普段からよく食べますが、季節限定デザインも登場。
ギフトにもおすすめ。NZならではのオーナメントはこれ♪
忘れてはいけないのがクリスマスツリー。
モミの木を育て販売している所に行き、自分好みのサイズの生木を購入するご家庭も多いですが、なにしろ葉がポロポロ落ちてくるので、お掃除やクリスマス後のお片づけが大変。我が家では、今年こそは生木をと思いつつも、結局イミテーションのツリーを飾ってしまいます。
ツリーやクリスマスグッズのお店。
ツリーに飾るオーナメントも、写真には収まりきらないほどの種類が販売されています。
サンタさん、真夏のNZへは水着&サーフィンで海からやって来ます。
NZの国鳥、キウイ(Kiwi)や羊のオーナメントも。お土産にもオススメです。
クリスマス料理はこれで決まり!
日本の年末年始と同じように、クリスマスホリデーは朝から晩までひたすら食べ続けます。笑
定番のメインメニュー、ラム肉や豚肉のロースト、ハムなどをマッシュポテトやロースト野菜、グリンピースやインゲンなどと一緒にいただきます。
普通サイズのラム肉のかたまりに見えますが、2キロ以上あります。
こちらは漫画にでてきそうな、4キロの骨つきラム肉。
お肉と一緒にジャガイモやサツマイモ、カボチャなどの野菜も一緒にローストしちゃいます。
日本の繊細で手の込んだお料理とは違い、なんでも豪快に「オーブン料理」が基本。
日本で毎日ご飯を作っている方やお母さん達を尊敬します。
NZの伝統菓子とクリスマスケーキ
食事の最後のお楽しみ、いつでもどんな時でも別腹のデザート。
NZのケーキといえば、伝統菓子の「パブロバ」。
メレンゲに生クリームとフルーツをトッピングした物で、諸説ありますが、その昔バレエ公演でNZを訪れていたロシア人バレリーナ、アンナ・パブロバさんに振る舞ったことからこの名前がついたと言われています。
日本がショートケーキなら、NZはパブロバ。お家では普通にデザートとして食べますし、パーティーなどでも必ず登場するお菓子。
もちろんカフェやレストランのデザートメニューにもしっかりあります。
パブロバのクリスマスカード。その横には、国鳥キウイのカード。
スーパーマーケットでは、既にできあがったメレンゲが販売されているので、あとは生クリームとフルーツを準備するだけで簡単にパブロバが作れちゃいます。写真では伝わらないのが残念ですが、このメレンゲ、日本にあるプラスチックでできた一般的な風呂桶サイズより一回り大きいです。
手の平サイズの小さいメレンゲもありますよ。
スパイスと洋酒がきいた、ドライフルーツ入りの伝統的なクリスマスケーキも忘れてはいけません。
各家庭で代々伝わるレシピで作ったり、スーパーでも購入することができます。
上部は分厚いアイシングでコーティングされ、さらに甘さ度アップ。
電子レンジで温めていただく、クリスマスプディング。
ドライフルーツが入った手の平サイズのクリスマスタルト。
ずっしり胃袋に響くケーキも美味しいのですが、真夏のNZでは、冷やしていただく「トライフル」ケーキもよく登場します。
この時期になると、トライフル用のグラスボウルも一番目立つ位置に移動して、お客さんに購入してもらえる日を待っています。
今年もこの季節がやってきた
街の中心地には、ちょっと不気味なサンタさん。
このサンタクロースが出現すると、いよいよクリスマスがやってくると実感しますが、残念ながら今年を最後に引退の予定。
1960年から頑張ってきてくれただけに、ちょっとしんみり…。
大きなオーナメントのオブジェも、街の数カ所に飾られています。
普段は早くお店も閉まるNZですが、クリスマス前のショッピングモールはなんと深夜12時まで営業。
25日の当日は、ファーストフード店などを除いてほとんどのお店も休業します。
スーパーもオープンしないので、前日の店内は大混雑。お会計のレジに辿り着くまで、かなりの覚悟が必要です。
クリスマスは教会に行く人達や、真夏のビーチに泳ぎに行ったり、家族とお家でゆっくり過ごしたりとさまざま。
翌日12月26日の祝日「ボクシングデー/Boxing Day」からは、大バーゲンがスタート。
キウイ達はお目当ての商品を目指し、朝早くから再び活動開始です!
いかがでしたか、NZのクリスマス。
この日はいつも以上に笑顔と幸せに包まれ、それぞれのストーリーが繰り広げられます。
皆さんも是非、真夏のクリスマスを体験しに遊びに来てくださいね。
メリークリスマス!!
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