間もなく冬本番を迎える南半球はニュージーランド(NZ)から、ミア・フィールズです。
ジトジト暑い日が続く日本は、かき氷や冷たい飲み物が胃袋に嬉しい季節ですね。かく言う私も、今日のデザートはアイスでした。実はここNZ、一人当たりのアイスクリーム年間消費量は常に世界トップクラス。キウイ達(NZ人の愛称)は季節に関係なく、一年中いつも食べます!
そこで今回は、NZのアイスクリーム事情についてお届けしたいと思います。
アイスクリーム はNZの国民食!?
キウイのお家の冷凍庫には、必ずと言っていいほどアイスクリームが入っています。しかも数種類のアイスを常備している家庭が多い。
キッチンにある冷凍&冷蔵庫とは別に、ガレージなどにも大きな冷凍庫を置いている世帯も多く、その中には冷凍食品もビックリするぐらいアイスがかなりのスペースを陣取っています。
こちらはスーパーのアイスクリームコーナー。
1枚の写真におさまりきらないほど、この先にもズッ、ズィィーーーっと続いています。
おやつや食後のデザートにアイスを食べるのは勿論のこと、ケーキやフルーツを食べる時もアイスを添えていただきます。
その昔、私がキウイのご家庭にホームステイをしていた時も夕食のデザートに毎日食べていました。
そして日本の石焼き芋のようにソフトクリームの移動販売車があり、オリジナル曲を流しながら住宅街を回って来ます。
曲が聞こえてくるとついつい反応してしまいます。一人当たりの年間消費量世界上位にランキングされるのも納得ですね。
長きにわたり愛される有名ブランド
キウイにオススメのNZブランドは?と聞いたら、おそらく全員が「Tip Top/ティップ・トップ」と答えるでしょう。
84年の歴史を誇るTip Topは、毎年行われるアイスクリーム品評会でも多数の受賞歴があり、キウイ達はこのアイスを食べて育ったと言っても過言ではありません。
定番のフレーバーは勿論、驚きや是非試したいと思ってしまう限定味も登場し、私達のお腹を幸せ一杯に満たしてくれます。
NZでは2リットルが定番サイズ。写真だとわかりにくいのですが、このブルーの容器にもしっかり2リットル入っています。
ここ数年は健康を意識してか小さいサイズやカップ入り商品も続々と販売されるようになりましたが、今でも基本は2リットル。
パリパリ食感がクセになる、キウイの好きな〇〇
NZには、食料品、新聞、ロトや生活用品などを販売しているDairy/デイリーと呼ばれる小さな商店があちこちにあります。日本でいうコンビニのような感じでしょうか。
Dairyによっては店内の一角にTip Topのアイスクリームショーケースを置いており、オーダーをすると店員さんがその場でスクープアイスを作ってくれます。
*Dairyのスクープアイス
スーパーで容器に入って売られている物と全く同じなのに、こうしてDairyで買って食べるスクープアイスはいつも以上に美味しく感じるのは何故でしょう。笑
*チョコレートディップ
そしてキウイが大好きなスクープアイスの「チョコレートディップ」。温かいチョコレートソースの中に、なんとアイスを真っ逆さまにして頭からドボーン。
素人の私は、その重さと温かいチョコの中でアイスが溶け出し、ソースが入っている容器に落ちてしまわないかとドキドキですが、しっかりコーティングされた姿でやってきます。瞬時に固まるパリパリ食感のチョコディップは、日本のピノやビエネッタのようでクセになります。
マクドナルドではミルクとホワイト、2種類のチョコディップを味わえます。
*マクドナルドのチョコディップ
*フローズンコークと期間限定チョコディップサンデー
期間限定でチョコディップのサンデーも販売されていました。トッピングにはクッキーも。
そしてドリンクカップに入っている物はFrozen Coke/フローズン・コーク。シャーベットのようなシャリシャリしたコカ・コーラで、他にはファンタ味もあり、こちらはいつでも買えるレギュラーメニューです。
日本未上陸アイスクリーム
さてさて、再びスーパーのアイスコーナーに戻りましょう。
容器に入った商品だけでなく、棒アイスやコーンの物もありますよ。
欧米やNZなどで大人気、MAGNUM/マグナム。残念ながら日本での販売はまだないようですが、こちらのコーティングチョコもパリッパリ。
甘い誘惑との戦いの日々…。他の商品と比べてお値段お高めですが低カロリーアイスもあります。
写真右下にある、数字が大きく書かれたパッケージのアイスは473 mlサイズで、1パック全部食べてもカロリーはそれぞれ280〜360カロリーの商品。
他にもヴィーガンやアレルギーのある人達には心強い乳製品不使用の物や、キウイにも人気の抹茶味など多数の会社から販売されています。
日本ではお馴染みのハーゲンダッツですが、NZではなんと3年前に販売開始をしたばかり。NZでも高級商品なので、なかなか手が出ません。
インスタ映え必至!セレブも訪れる人気店「GIAPO」
ここからは、皆さんをインスタ映えする大人気のお店にお連れしたいと思います♪
NZ北島、オークランドの街の中心地にあるGIAPOです。
イタリア人ご夫婦が経営するアイスクリームショップで、「世界の果てまでイッテQ!」でイモトアヤコさんが訪れたり、日本の番組でもよく紹介されています。
お店の前を通るといつも行列ができているので、開店時間ちょうどに行ってみたら既に店外まで列が。
NZでは何かを買うために並んで待つことはほぼ無いと言っていいくらいなのですが、ここだけは違います。この日は20分ほど待ったでしょうか。
ハリウッドスターやスポーツ選手などたくさんのセレブもお忍びでやって来る有名店で、入り口には歌手で女優のCherの写真も飾られていました。
店内に入ると数名のグループに分けられ、商品の紹介や説明からスタート。
メニュー表にイカのイラストが描かれているのにお気付きですか?ウフフッ。
続いて販売しているアイス全種類の試食へ。どれも美味しくてなかなか決められません。
アイスとコーンのタイプを選びオーダー。このお店はクレジットカードかデビットカード支払いのみですのでカードをお忘れなく。
少し待っていると、店員さんがそれぞれのお客さんの所までアイスを持って来てくれます。
店内の奥にあるキッチンは見上げるくらいの高さになっており、商品を待っている間も飽きさせません。
ジャーン!Kissという名前のついたヘーゼルナッツ&チョコアイスに、ヘーゼルナッツのスプレッドとアーモンドのトッピング。ヌテラ好きにはたまりません。
先程のメニューにあったイカを注文すると、
チョコディップのアイスがイカの姿に変身して登場。オーダーする人はそうそういないだろうと思っていたら、店内滞在時間30分くらいの間になんと4人のお客さんが注文をしていました。そう、ここは斬新なデザインとテイストが楽しめるお店なんです。これだけではありませんよ。
セルフィーを楽しめるチョコレートでできたフレーム付きコーン、指にはめて食べるタイプやアイスにドーナツがくっついた物も。
お皿にテープで貼り付けたバージョンなど、まさにインスタ映えですね。
隣に座っていたお兄さん、お姉さん達のアイスも撮らせていただきました〜。
必ず食べて欲しい、NZならではのフレーバー
スーパーやアイスクリームショップでも種類がありすぎて迷ってしまいますが、こちらにお越しの際は是非食べて頂きたい&NZと言えばズバリこのフレーバー、Hokey Pokey/ホーキーポーキー。
お砂糖や重曹などを煮詰めて作るカリカリ食感の物で、駄菓子のカルメ焼きに似ています。
アイスだけに限らず、Hokey Pokeyのクッキーやチョコも定番中の定番。
日本でもNZのアイスを購入できるスーパーやオンラインショップがあるようなので、機会があれば試してみてくださいね。
それでは皆さん、今日もアイスクリームのようなSweetな一日を…
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